3つのうちの1つが消える

函館は蔵の町。

あるところには立派な家があり、あるところには蔵もある。

何せ、昔は金回りのよかった町ですから。


数ある函館の蔵の中で、自分で確認できている限りであるが

殺生釘のある蔵が3棟あった。

殺生釘とは、屋根の鬼瓦のあるあたりから延びる

何本もの針金状のもの。

魔除けの一種かと思われる。

そのうちの1棟が、今、解体の真っ只中

という話を知り合いに聞き、現場に駆けつけたが、

すでに殺生釘のある屋根は壊された後。

跡形なく消え去るのも、もうほんの時間の問題。


跡地には何ができるのだろう。

新函館ライブラリ

紙本や電子書籍、音楽をつくり発表しています