本年度、最初で最後のにっぽん丸
今朝、函館山に登って海を見下ろすと、摩周丸の横に大きな船。
市のホームページにある「令和3年度のクルーズ客船入港予定」で確認したら、
総トン数2万2472トンの「にっぽん丸」のようだった。
この予定表には、本日のにっぽん丸の後にも先にも何もない。
年度末3日前にして、ようやくのクルーズ船初入港。
ちなみに、令和4年度のクルーズ客船入港予定は、
この「にっぽん丸」3回、5万0444トンの「飛鳥II」が2回、
2万6594トンの「ぱしふぃっくびいなす」1回の計6回。
平成30年に、4万トンクラスまで対応という
この若松クルーズ埠頭の暫定供用が開始、
その後、工事は続き
最終ゴールの11万トンクラス対応にこぎつけたものの、
コロナのおかげで冬眠状態。
来年度を目前に、埠頭の使用が何とか再開となったようだが、
せっかくの「11万トンクラス対応」が威力を発揮できるのは
5万0444トンの「飛鳥II」2回の来航のみ。
何だか淋しいのだけれど、
宿泊も、朝食もディナーも、函館市内ではなく船内で
みたいなクルーズ客よりも、
少しでも低い予算で長居しよう
みたいな貧乏旅行者に来てもらった方が、
長い目で見て、函館は幸せになれるような気がしてならない。
若松クルーズ埠頭整備の総事業費は約46億円で、
写真にも写っているが、
その横のクルーズ船用ターミナル建設整備の総事業費が
土地取得費用も含め約14億円というから、合計約60億円。
埠頭と周辺を整備するのではなく
この60億円を使って、全国、全世界の旅行者に向けて、
函館に無料ご招待、という太っ腹キャンペーンをした方が、
意外とプラスが多かったかもしれない。
仮に60億円を全部国内に振り向けたとして、
「函館に来たいという日本在住のみなさまに、
旅行費用として1人あたり10万円を差し上げます。
期間は今から5年間、1年当たり1万2000名、合計6万名が対象となります」
あるいは全部海外に振り向けたとして
「函館に来たいという海外のみなさまに、
旅行費用として1人あたり30万円を差し上げます。
期間は今から5年間、1年当たり4000名、合計2万名が対象となります」
こんなニュースが、国内あるいは世界中を駆け抜けたなら、
広告効果だけでも結構元が取れるかも。
そしたら埠頭の建設は、それからでも遅くないのだ。
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