旧ロシア領事館、追記

今日(2021年7月27日)の朝早く、旧ロシア領事館の前を通りました。

ざっと見たところは、ほぼ「変わりなし」だったのですが、

塀越しに奥をのぞき込みますと、付属建物がなくなっていました。


付属建物とは、領事館の料理人、使用人の居室等として使用された建物です。


領事館は1944(昭和19)年に閉館、1964(昭和39)年からは

「函館市立道南青年の家」(宿泊研修施設)として再利用されます。


その後、利用者増に対応し宿泊キャパを増やすべく、

1階建てだった付属建物の一部が2階建てに増築されます。

さらにその奥に講堂か体育館のような建物が連結されていましたが、

それもなくなっていました。


なお「函館市立道南青年の家」は、1996(平成8)年に閉館。

その役割は、谷地頭の「ふるる函館」に受け継がれます。

ふるる函館は、北海道最古の木造小学校だった谷地頭小学校が

廃校になり、解体された後、

その木造校舎のイメージに近いかたちで建てられた施設です。

解体前の姿は、星野勲写真集『あのころの函館を旅する』

見ることができます。

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